市場城は、標高380mの山頂にある室町時代の山城です。
文亀2年(1502年)に、初代鱸(すずき)紀伊守親信が築いてから、文禄元年(1592年)に退去するまで90年間、鱸氏の居城でした。(第2代 肥後守長重、第3代 伊賀守直重、第4代 越中守重愛)
現在みられる城の遺構は、4代城主重愛串原、広瀬の城を攻めて大功をたて、天正11年(1583年)徳川家康から所領の加増を受けたときに改修したものと言われています。
天正3年(1575年)の長篠の戦い以降鉄砲を主体とした戦は、築城技術にも影響を与え、城の改修は「諸国古城之図」に見られるように総石垣づくりにするなど、中世の城郭から近代の城郭へ転換したことを示しています。
城内には、遺構に沿って1周15分ほどの遊歩道がありますので、気軽に散策することができます。
豊田市教育委員会
交通:名鉄豊田市駅からとよたおいでんバス小原・豊田線「小原大草」下車 徒歩15分
カーナビマップコード:281785767*53
INDEX
市場城址
市場城主の供養塔
市場城主の戒名と年代が刻まれていますが、塔は江戸末期頃の建立と思われます。
空堀
櫓の石垣
本丸
堅堀群
この堅堀群は、攻め手の行動を制限し、防御力を高めるものです。
戦国期には全国的にたくさん作られたのですが、石垣が積まれるようになった戦国末期には築かなくなり、愛知県下では旭地区の小渡城とこの城のみで見ることができます。
さんざ畑
家老、尾形三左衛門の屋敷跡です。現在は、あずまやが建っています。
四季桜スポット
おまけ ~市場城址入口前の、五平餅屋さん~
一本200円です。ここの五平餅にはなんと、お茶とお新香が付きます。
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