正式には「五海道其外分間見取延絵図」といい、江戸幕府の道中奉行所が、寛政12年(1800)頃から文化3年(1806)にかけて測量をし、約1800分の一の縮尺で描いたものです。「五海道」とは、東海道、中山道、甲州道中、日光道中、奥州道中の五海道のことで、絵図には主要海道の他、脇道、宿場、寺社、旧跡、一里塚、高札上、橋など海道の様子が詳細に記入されていて、行政上必要な内容がすぐに分かるようになっていました。
この絵図は、五海道全てで52巻に及ぶのですが、そのうち東海道を描いた「東海道分間絵図」だけで、13巻に及びます。延絵図は3部作られ、江戸城内に1部、道中奉行所に2部が置かれましたが、現存するのは2部のみで、一部は東京の国立博物館、もう一部は、逓信博物館に保存されています。
なお、この地図は、折本仕立て(伸ばすと横長になる)になっているのですが、実際の道の曲がり角をそのまま描くと地図の縦の長さが長くなってしまうので、ゆるい曲がりで描いて、そのわきに、北に何分などと注約を記しておいて、本来の曲がり具合を示しているそうです。
撮影日:2004年02月13日 15時46分
カメラ:メーカ=FUJIFILM モデル=FinePix4500
Copyright:(C)Azutelier
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