【シリンダー】
【気筒室(シリンダー)・蒸気室】
①蒸気室・・・ピストンを動かすために、蒸気の供給・排出を行う弁があります。中央にある②空気弁は、蒸気の供給を止めた絶気運転のときに、真空になった③気筒室(シリンダー)が煙室の煙を吸い込まないように、外気を吸い込むように開く弁です。
③気筒(シリンダー) ・・・①蒸気室によりコントロールされた蒸気により、ピストン棒を往復運動させ、動力に変えます。
また、蒸気機関車には、さまざまな安全装置が仕込まれています。(当時の技術者の、技術の高さがうかがえます)
④シリンダー安全弁・・・何らかの事情で気筒室(シリンダー)内の圧力が上がりすぎた場合に、圧力を外に逃がす安全弁です。通常、ボイラーの圧力(15kg)+1気圧になると、弁が開くようになっています。
⑤シリンダー排水弁・・・停止時、惰行時など、気筒室(シリンダー)内の水蒸気が冷えて水になると、ピストンの動きが悪くなるばかりか、溜まった水の力によってシリンダーや蒸気室を壊してしまいます。この水を吐き出すための弁です。シリンダー用としてシリンダー(気筒室)の下の前後にひとつずつあります。
また、気筒室(シリンダー)の下の中央部には、蒸気室の水抜き用の弁があります。なお、これらの弁は、運転室からコックを操作し、圧縮空気の力で作用腕、開閉棒を作動させるようになっています。
クリックするとファイル p20.pdfを開きます。
0件のコメント